November 17, 2017

やってみてわかること・始まること/『恋愛呼吸』



服部みれい・加藤俊朗『恋愛呼吸(中央公論新社、2013)

書店で手にとってページをめくってみると……のちに呼吸法を教わることになる加藤先生との出会いが綴られた、みれいさんの「まえがき」が面白く、とまらなくなりました。

「願いがかなう呼吸法」を実践した二週間後に(今回のみれいさんの願いはパートナーに出会うこと)、ほんとうに結婚が決まったみれいさん。
Amazonのレビューを読んでみると、この本を読んで呼吸法を始めたところ、結婚が決まった人や数週間でモテ始めたという人が続々。この勢いある感じが、これまた面白い。

本の中に登場している加藤先生がまた、魅力的な方なのです。
呼吸法を実践して結婚が決まったという、みれいさんが創刊した雑誌『マーマーマガジン』(現在の誌名は『まぁまぁマガジン』)の読者の方のお話も、フラットでとても素敵でした。

呼吸を試すもスルーするも、それぞれの自由。
でも、やってみようかな。
そう思えるタイミングがやってきたときは扉が開いたとき。
ちょっとした違いが実は大きな違いのような気がします。
そんなことを感じさせてくれる読者の方のお話でした。

わたしも2年ほど前から、自分に合った本に出会えて、ある呼吸法を続けています。
身体と気持ちがかなりラクになった実感が。
人生の第二ラウンドが始まった気分です。

そんなこともあって、本のタイトルの「呼吸」という言葉に目が止まって、書店で手にとったのでした。
私がやっている呼吸法と、この本に出てくる方法とは少し違うけれど、エッセンスは共通しています。

ちなみに、呼吸にまつわる話でよく「丹田」という言葉が出てきます。
その言葉が出てくるといつも、それってどこだぁ?と、ちょっと面倒な気分になっていたのですが、今回は「おへそから約9cm下」と書いてあるのを読んで、実際におへそにメジャーを当てて場所を確認してみました。

たしかにおなかの下の方を意識して呼吸すると、肝がすわるというか、より落ち着きます。
これも、定規を当てるという行為をするか見送るかは、些細なことのように見えて、実は小さくない!と思うのでした。